オクトランGTRの構造のご紹介

 今日からオクトランGTRの基本構造や機能をご紹介します。GTRの開発コンセプトやオクトランのサイドカーに対する思い、考え方を少しでもご理解いただけたら幸いです。

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 これがGTRのシャーシーです。バイクでいえばフレームですね。このシャーシーのメインは大径の角型鋼管を使用しています。どうしてこの様なレイアウトをしたのかというと、必要な強度を確保できることに加えどんなエンジンでも搭載できること、パッセンジャー席のスペースを広く取ることができるからです。そして何よりも理想的なサスペンションシステムの搭載が可能となるからです。ちなみにこのシャーシーは必要とされる強度の2倍以上を確保している強靭なものです。



 
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 ご覧のように基本的なレイアウトはスイスのLCRのF1レーサーと同じですが、エンジンはドライバーの前(お腹の下)にあります。ご存知と思いますが当社のRACINGはLCRと同じミッドシップエンジンでした。これでレースや公道走行を行ってきましたが、日常の取り回しを考慮し今回は採用を見送りました。しかしRACINGで得られたデータに基づき設計した結果、GTRの各車軸位置、重量バランス、重心位置等は理想的な配置を実現できました。

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 GSX/Rはご覧のような巨大なエアークリーナーが鎮座しています。もう少し小さければ設計の自由度が増すのですが、GSX/Rは空気の重力さえ利用して高出力をひねり出しているのでこれを加工することはできません。したがってステアリング支持部分はこのエアクリーナーを囲むようにレイアウトします。エンジン位置はオイルパンと排気管を加工すればあと10cmほどは下げられますがレース用ではないのでそこまではやりません。

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 ブログの読者から「GTRはなぜニーラータイプにしなかったのか」というご質問をいただきました。実は私もそう思っていました。この点を当社代表の大和田に聞いてみると「RACINGの初期型はニーラーだったんだよ。これで全国を走り回った結果、確かに重心は低いし走りは抜群だったんだけどニーラーは両膝が固定されるので体が固まってしまい短時間のレースはともかく長距離走行、ツーリングはとても無理ということが分かったんだ」とのこと。やはり日常のツーリングには腰と膝の自由度が大切なんですね。ということで長距離ツーリングでの快適性をめざすGTRとしてはニーラータイプは採用しませんでした。

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 ニーラーポジションの目的は空気抵抗の減少と重心の低下です。そこでGTRはニーラーにできないまでもドライバーシートの位置をなるべく下げることにしましたが、あまり下げると膝と足首の位置が窮屈になってしまいます。そこで写真のようにノーマルより13cmほどシート位置を下げることにしました。これによりかなりの低重心化が実現でき、良好な操縦性の実現に貢献することができました。
次回はサスペンションのお話です。

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No title

バイクは二ーグリップで安定しますが。サイドカー同じに乗れば、腰、肩、首まで、脊柱に横揺れがもろに伝わり、ムチ打ちか、ぎっくり腰になりますよ。リラックスして乗らないと2倍疲れます。

No title

GTRフィロソフィーが見えました。(汗)

Re: No title

 ほんとですね。逆にいうとあまりに疲れるサイドカーとか、体のどこかが痛くなるとか言う場合は、セッティングに問題があるか、ポジションに無理がある場合が考えられますね。ヒゲのお話ですが、私も再放送を見ましたらほんとに生えているようでしたが、あれはメーター類の反射光のようで本人も「はやした覚えは無い」といっておりました。(汗)

Re: No title

 オクトランのサイドカーに対する思い、考え方を表現しているつもりですが、独りよがりにならないよう皆様のご意見に耳を傾けて行きたいと思います。
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OCTRUNではサイドカーの製造、販売や金属部品の製造、販売等を行っています。

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