GTRのポテンシャルの高さを実感

東北ツーリングで時速100km/hを超えたあたりから車がやや右へ行こうとする傾向があることに気がつきました。社長の大和田氏の診断は「トウインが少し強すぎ」というものでした。そこで社長の指導に従ってトウインの調整をしたところ見事にこの傾向は解消しました。(トウインとは前輪と側輪の延長線をハの字型に配列すること。この調整が弱いとハンドルが左に取られ、強いと右に取られる)


また高速道路の路面のうねりや段差通過時に車輪がフワフワしたり、よれたりすることがあったのでこれはダンピング不足と判断。ナイトロンショックは写真のように下部にリバウンドアジャスター(ローレット加工のギザギザリング)があり、24段階に調整できます。手で回すとカチンという音がするので分かりやすい。いろいろ試してみましたが三輪とも4ノッチ+(プラス)の方向に強めた結果ふらつき、よれは解消。リヤの跳ねる傾向も納まりました。この調整の結果トランクの中段にのせておいた長靴や手袋が数百キロ走っても元の位置のまま。それまでアチコチに散らばっていたのが嘘のようです。

納車されてから3500km走りました。各部のチューニング(調整)も終りGTRのポテンシャルの高さを実感しています。これまでの感想をまとめてみると
①安心して走れる直進安定性、素直な操縦性
このブログで何度も書きましたが、直進安定性の高さ、コーナーリング時の素直な操縦性は素晴らしく、安心して走れます。中高年の私にはこの「安心感」は強い味方となります。しなやかで腰の強いサスによる乗り心地の良さや、タイトなコーナーでカーが浮かないこともすごく助かります。
(写真は2013サイドバイキングジャポン昼神温泉でのスナップ)

②高回転だが意外と低速トルクのあるエンジン
100km/hのエンジン回転数は4600回転ほど。少し回り過ぎの感じがしますがスロットルを開ければドンドン加速します。低回転は3000回転以上なら十分にトルクがあります。これ以下でトロトロ走るのはエンジンにかわいそうです。街中や山岳道路は1速から3速までを使用。振動は少ないので低速ギヤで思い切りスロットルを開けたほうが走りやすいです。7000回転以上になると俄然エンジンに元気がでてきます。トルクが出て「グンと車体が沈みこんでくるね」とは後で見ていた仲間のYさんの弁。中低速ライダーの私にはあまり縁のない領域ですが、ハイスピード好きのユーザーなら本領発揮と思います。燃費は高速道路5、山岳路ワイディング2、一般道3の割合で走って15.3km/ℓでした。その後も15km/ℓ台をキープしています。GSX/Rの燃料警告ランプが点滅し始めた時に給油すると430km走って28ℓ入りました。残量は7ℓほどです。
(同じく昼神温泉でのスナップ)

③大人しくもスポーティーにも走れる
全体としては私のように大人しく走る人も、スポーツ走行を好む人も包み込む懐の深さ、大きさを感じるサイドカーに仕上がりました。ツーリングから帰ると快い疲労感と同時に「こんどはどこへいこうかな」と次の計画に思いを馳せるほどです。またどこかでみなさまとお会いできるのを楽しみにしております。
以上 野地 幸雄でした。
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