bremboを取り付ける

新年の初仕事はフロントブレーキマスターシリンダの交換です。ブレンボを選んだのはべつにブランド志向なのではありません。オクトランGTRは前輪に米国ウイルウッド製のブレーキキャリパを2連装しているのですが、一つは右手ブレーキ用となっています。使用していたGSX/RのマスタシリンダはNISSIN製(内径17.5ミリ)ですが、ウイルウッドキャリパとの適合性との関係で非力な私の右手では十分に効かせられません。パスカルの定理によればより小さな内径のマスタを用いれば効くはずです。そこで内径15ミリのマスタを探しましたがNISSIN製ではラジアル型で同径の製品は見つかりませんでした。ようやく見つけたのが有名なイタリア製のブレンボという訳で、価格は通販で39845円(リザーブタンク付)。国産のNISSIN製の2.6倍です。高い金額ですが優秀なウイルウッドブレーキの能力を引き出すため購入しました。

同じ機能ですが外観上は差があります。上がnissin製でマスタシンダ内径は17.5ミリ、下がブレンボで内径15.0ミリ。

早速取り付けて、まずマスタシリンダ上部からエア抜きをします。

次はキャリパ側です。車輪を外し、前側のブリーダーボルトにホースを繋ぎ、コンプレッサーを利用して吸引します。ブレーキレバーを手で握ってもエア抜きはできます。ブレーキホースラインが長いのでかなり時間がかかりました。

リザーブタンクに蓋をしネジを締めて取付完了。

さあ試運転と思ってひょいと見るとアレレ、ステアリングステムのナットがありません。走行中すっ飛んだ可能性大です。前回ハンドル交換時の締め忘れか。

GSX/R1000を選んだときに心配したのが逆輸入車の部品の調達でしたが、ごらんのマニュアルとパーツリスト(CDROM)を購入し、ネットの通販サイトで部品番号を入力すればすぐ見積もりを出してくれます。ステムナットは3日で届き価格は1296円(送料別)でした。

念のためネジロックを塗って取付完了。近所を試運転してみます。恐る々右手を握ると、なんということでしょう軽く握っただけでぐいっと締めこまれるように効くではありませんか。劇的な変化です。パッドが温まればさらに効きがよくなり高速道路では強い味方となってくれるでしょう。痛い出費でしたが効果は期待どおりでした。パスカルさんは偉い人ですね。
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